失敗しない専門家の選び方は?
Q.質問 ネットを見ているとたくさんの事務所があるのですが、何を基準に選んだらいいかよくわかりません。 |
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A.行政書士・社会保険労務士岩本の回答 依頼する事務所を選択する上で何を一番重要視するかを念頭において選択して頂くといいのではないかと思います |
相続の手続きについて、相談または依頼したいけれど、どうやって専門家を探し、選べばよいのだろう?
こんな風に思ったこと、ないでしょうか?
目に見える商品はその内容、性能などを想像するのはさほど難しくはありませんが、目に見えないサービスの場合、どういう人がどのようなサービスしてくれるのか、どれくらい費用がかかるのかなどがよく分からず、相談や依頼をすることに躊躇する方も多いと思います。
ですので、私が専門家に依頼する側に立ったときに、どういう専門家に依頼したいか、どういう基準で相談または依頼する専門家を選ぶかということを、あくまで私岩本の個人的な視点でお話したいと思います。
今、何かしらの手続きについて相談または依頼する専門家を悩んでおられる方々の参考になれば幸いです。
専門性~依頼したい業務の専門家であるか?
- 依頼したい業務は取扱っていないと言われました。
- 他で相談したのですがじっくり話を聞いてもらえませんでした。
- 説明を聞いたのですがよくわかりませんでした。
当事務所はこういうご相談をよく頂きます。
我々専門家もそれぞれ全ての業務を取り扱うことができればよいのですが、残念ながらそういうわけにもいかず、それぞれ専門家には自分の得意分野、専門分野があります。
ですので、専門分野以外の業務についてはご依頼をお断りするという専門家も珍しくありません。
お客様から見れば、
「依頼すると言っているのに断るなんて不親切だ!」
「困っているのに助けてもらえないの?」
と思われるかもしれません。
おっしゃるとおりなのですが、専門分野でない業務を仕事欲しさにお受けすることは、ある意味不誠実だという考え方もあります。
よく知らない、経験もない業務のご依頼を簡単にお受けし、お客様にご迷惑をおかけするようなことがあってはならないと考え、ご依頼をご遠慮するという選択肢もあります。
どちらが正しいということではありませんが、専門分野でないということをもってご依頼をお断りしても、あながちその専門家を責めることは出来ません。
相談または依頼したい業務を専門に取り扱っている専門家からしたら当たり前のことでも、専門分野でない業務を取り扱っていない専門家はその業務についてよく知らないということも決して珍しくありません。
専門家とはいえ、残念ながらすべての分野を得意とするスーパーマンのような専門家はなかなかいないと思います。
知らないことが悪い、ということではなく、ご自身が相談または依頼したい業務を専門に取り扱っている専門家を探すことをお勧めします。
コミュニケーションがきちんと取れるか?
- 専門用語ばかりで何を言っているかわからない。
- もっとわかりやすく説明して欲しいなぁ・・・。
- 依頼したものの気軽に相談しにくいなぁ・・・。
実際に会って相談した時、その専門家から説明があると思うのですが、そのときにどういう説明を受けるか、これも大切な判断基準になると思います。
相談者の置かれている立場を理解し、最適な方法や手続きについてわかりやすく説明できるか、複数の選択肢があるのならそれぞれのメリット・デメリットを説明してくれるか、いいことばかりを説明していないか、高圧的な物の言い方をしないか、ということも大きなポイントではないかと思います。
また、相談者や依頼者が質問しやすい状況を作り、十分手続きにも費用にも納得した上で依頼できるような環境を作ることも、我々専門家の大切な仕事ではないかと思います。
どんなに法律知識があっても、相談者や依頼者の意図する相談内容、依頼内容を聞き取り、不安が取り除けるようにアドバイスをすることが出来なくては、本当の意味での専門家としてのサポートではないと思います。
費用をきちんと説明してくれるか?
お客様の立場からすれば、相談料や手続きを依頼したときの報酬は、基本的には安いに越したことはありません。
最近ではインターネットでさまざまな専門家の報酬が比較できますが、そのため、基本料金や最低料金のみ、つまり、総額ではなく基本的な料金だけを掲載し、最終的には掲載されていた料金より多くかかったということもあると聞きます。
もちろん、最初から手続きにかかる費用の総額を決めることが難しいケースもありますが、お客様の立場からすれば最終的にいくらかかるのかということが最も気になるのではないかと思います。
ですので、費用についてはわかりやすく、かつ、総額がどれくらいになるのかを明確にしようと努力している専門家の方が、後々費用でトラブルになることもないかと思います。
他人を貶める(おとしめる)ことで仕事を取っていないか?
自分の仕事に責任と誇りを持っていない方、他人を批判するばかりの方は要注意ではないかと思います。
謙遜することと卑下することは全く違います。
個人的な思い込み、感情を前面に出して物事を言う(決めつけている)方に仕事を頼みたいと思うでしょうか?
他人を批判するばかりの方は、人を貶める(おとしめる)ことでしか仕事を取ることが出来ないということを暗に物語っているのではないかと思います。
人を蹴落として仕事を取るというということではなく、もっと違う方法で他社と差別化をはかり、自分の事務所に相談または依頼してもらおうと努力している方の方が信頼できるのではないかと思います。
最後に
人それぞれ考え方があり、こだわりたい部分があるかと思いますので、どういう基準で専門家を探すにしても、ご自身が一番どの部分を妥協したくないかをよく考えて専門家を選んでみてください。
- やっぱり相続業務の専門家がいい。
- 自宅や勤務先近くの専門家の方が相談しやすい。
- 何でも相談しやすいやさしい専門家がいい。
- 直感で感じたとおり依頼してみよう!
- 当然費用が安い専門家でないとダメ!
何を基準に選択するか、よく考えて相談または依頼されることをお勧めします。
『これだけは譲れない!』
というものを明確に持つことが失敗しない専門家の選び方の「コツ」ではないかと思います。
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